父・会長と娘・社長が経営権を巡って株主総会で激突した大塚家具騒動から丸1年。長女の大塚久美子社長が出した「会社側提案」が株主総会で多数の賛同を得たことで、久美子社長体制が固まった。その後、主力店舗の改装などで、株主に訴えた「入りやすい店舗」への転換を実行し、大塚家具の再生に取り組んでいる。
一方、会長だった父親の大塚勝久氏は、自らの提案が株主総会で受け入れられず、取締役の地位を失って、長男の大塚勝之専務と共に会社を去った。勝久氏は保有株も半分近くを手離し、その資金で「匠大塚」という新会社を立ち上げた。3月25日に迫る今年の株主総会には株主提案は出ておらず、昨年のような「大荒れ」にはならない見込みだ。
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