北朝鮮「エリート駐英公使」の亡命(上)「英空軍機」で独へ脱出
韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)スポークスマンは8月17日、在ロンドン北朝鮮大使館のナンバー2であるテ・ヨンホ公使(55)が最近、妻子ら家族とともに韓国に亡命し、韓国政府の保護下にあると発表した。
北朝鮮外交官の亡命としては1991年に在コンゴ大使館勤務だった高英煥(コ・ヨンファン)1等書記官(現・国家安保戦略研究院副院長)が韓国へ亡命したケースや、1997年に在エジプト大使館の張承吉(チャン・スンギル)大使が米国に亡命した事件がある。外交官の亡命としては張承吉大使と並ぶ最高位クラスで、金正恩(キム・ジョンウン)政権に大きな打撃になるとみられる。
テ・ヨンホ公使は、金正恩党委員長の兄、金正哲(キム・ジョンチョル)氏が昨年5月にロンドンで行われたエリック・クラプトンの公演会場に姿を現した際に、サングラスを掛けた金正哲氏をエスコートして随行する姿が確認されている。テ公使がそれだけ北朝鮮当局に信頼されていたということだ。
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