「脱原発」に走る台湾「蔡英文政権」の決意

執筆者:野嶋剛 2016年10月31日
エリア: アジア
台湾の街角のあちこちに掲げられた掲示物(筆者撮影、以下同)

 台湾の民進党・蔡英文政権が、「脱原発」に向かって、本腰を入れようとしている。2025年に原発ゼロを実現し、台湾をアジアで最初の「非核の島」とする決意を固めた。中国やインド、ベトナムなどアジア各国はいま原発増設に邁進し、福島第1原発の悲惨な事故を経験した日本ですら、原発維持か脱原発かで結論を出せないまま立ち止まっているなかで、なぜ台湾があえて脱原発に踏み切れたのか。

再生エネルギーで代替

 台湾の現在の電力供給割合は、火力が80%を占めており、そのうち天然ガスは50%、化石燃料が30%となっている。原子力は14.1%に過ぎない。残りの約5%が太陽光や風力の再生エネルギーだ。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、「台湾とは何か」(ちくま新書)。訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。最新刊は「タイワニーズ 故郷喪失者の物語」(小学館)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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