トランプに「好感」を抱く中国人の心象風景を読む

意外と言っては失礼かもしれないが、中国では人気者(C)AFP=時事

 

 トランプ大統領の誕生について、世界は悲喜こもごもだが、総じていえば、中国人はかなり喜んでいるように見える。その理由は2つありそうだ。1つは、トランプがオバマやヒラリーのように、リバランス(戦力の再配置)政策やTPP(環太平洋経済連携協定)などによる中国封じ込め政策によって中国を苛めなさそうであること。

 そしてもう1つは、トランプという人間を本質的に中国人は好きなのではないか、好感を抱けるキャラなのではないか、という気がすること。

カテゴリ: 政治 社会 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
野嶋剛(のじまつよし) 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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