
長泥地区の入り口のバリケードを開ける鴫原区長(10月26日、筆者撮影)
東京電力福島第1原発事故のため全住民の避難が続く福島県飯舘村で、政府が来年3月末、ほぼ除染が完了するとして避難指示を解除する。いまなお残る放射線への不安など難問山積の中、住民は「帰るか帰らぬか」の選択を迫られている。しかし、古里が村の中でただ1つの帰還困難区域とされ、将来が見えないまま新たな年を迎える人々がいる。浪江町と接する飯舘村長泥(ながどろ)行政区。いまだ除染の計画もなく取り残される山懐の地域を訪ねた。

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