黒田東彦・日本銀行総裁の2018年4月8日の任期終了まで1年を切った。日銀総裁人事は国会承認事項のため、次期総裁を誰にするのかという根回し期間を考えれば、そろそろ候補者の名前が挙がってきてもよさそうなものだが、本命不在の状態だ。
過去の日銀総裁人事は、日銀プロパーと旧大蔵省(現財務省)のOBが総裁と副総裁を交互に努める“たすき掛け人事”が行われていたが、1997年の日銀法改正とともに終焉を迎え、黒田氏までの日銀総裁は、速水優氏、福井俊彦氏、白川方明氏と日銀OBが3代続いた。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン