韓国「文在寅政権」誕生(1)「脱北難民の子」から「最高権力者」へ

執筆者:平井久志 2017年5月26日
エリア: アジア
5月10日、大統領就任式に臨む文在寅氏(右)と、金正淑夫人 (c)EPA=時事

 

 5月9日に投開票が行われた韓国の大統領選挙は、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が1342万3800票(得票率41.08%)を獲得して当選し、翌10日、正式に第19代大統領に就任した。

 選挙結果は下表の通りだが、2位以下をダブルスコアの大差で引き離す圧勝だった。その勝利の背景、新政権の閣僚人事、そしてその抱える課題と行方について、短期集中連載で分析する。

市民パワーの勝利

 昨年10月に朴槿恵(パク・クネ)前大統領の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑が暴露され、毎週、大規模デモが続き、最大時には全国で200万人以上が参加した「ろうそくデモ」の力が政権交代を求める市民パワーとなり、文在寅政権を生み出したと言ってよい。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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