マネーの魔術史
マネーの魔術史 (1)

ナポレオンとロスチャイルド

執筆者:野口悠紀雄 2017年6月1日
エリア: ヨーロッパ
(c)AFP=時事

 

 19世紀の初め、2人の異能の同時代人が歴史に大きな影響を与えた。彼らの運命は微妙に絡み合っていた。

 1人はナポレオン・ボナパルト(1769~1821年)。これは、誰でも知っている。もう1人は、ネイサン・メイヤー・ロスチャイルド(1777~1836年)だ。

 ネイサンは、フランクフルトのユダヤ人ゲットーで、マイヤー・アムシェル・ロートシルトの3男として生まれた。ゲットーとは、ユダヤ人の居住地区であり、都市のその他の地域から隔離されていた。

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執筆者プロフィール
野口悠紀雄 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)、『マネーの魔術史』(新潮選書)、『AI時代の「超」発想法』(PHPビジネス新書)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
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