1967年、アメリカに徴兵制があったベトナム戦争時のアメリカで、兵役を拒否したプロボクシング世界ヘビー級王者のカシアス・クレイ(モハメド・アリ)(c)AFP=時事

 

 前回の主題は「独裁と統率と文民統制」であった。記述当初、その主題の前に「民主制度下における」という前提をつけようかと思ったのだが、それは止めた。

 金正恩(キム・ジョンウン)最高指導者が統治する「北朝鮮」の国名は「朝鮮民主主義人民共和国」であり、エリザベス女王を元首に頂く立憲君主国・英国は諸外国のような憲法を持たないにもかかわらず、民主的諸制度発祥の国とされている。自らを非民主的国家だと主張する国が殆どないのなら、「民主制度下の」という前提は無意味だと考えたためである。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
冨澤暉(とみざわひかる) 元陸将、東洋学園大学理事・名誉教授、財団法人偕行社理事長、日本防衛学会顧問。1938年生まれ。防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。米陸軍機甲学校に留学。第1師団長、陸上幕僚副長、北部方面総監を経て、陸上幕僚長を最後に1995年退官。著書に『逆説の軍事論』(バジリコ)、『シンポジウム イラク戦争』(編著、かや書房)、『矛盾だらけの日本の安全保障』(田原総一朗氏との対談、海竜社)。
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