日本銀行による大規模な金融緩和「マイナス金利」政策からの「出口戦略」に関する議論が喧しい。その背景には、黒田東彦日銀総裁の金融政策に対する発言の変化がある。
5月15日に開催された『ウォール・ストリート・ジャーナル』主催のイベントで、黒田総裁は出口戦略について、「日銀は十分なツールを持っている」「誰が次の総裁になっても、うまく対応できると確信している」などと発言した。これまで、出口戦略について問われるたびに「時期尚早」との常套句を繰り返すだけだったことを考えれば、大きな変化と言える。
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