共産党大会直前「習近平一強体制」の「閣僚名簿」を予測する

執筆者:村上政俊 2017年10月16日
エリア: アジア
2階級特進の可能性がある陳敏爾重慶市党書記(右)だが、「ポスト習」ではない? (C)EPA=時事

 

 日本と中国の政治体制の一番の違いはと言われれば、私は迷うことなく「法治」か「人治」かという点を挙げる。日本は明治憲法制定以来、アジアで随一の法治の伝統を誇る。一方で中国では人治が罷り通り、役人への袖の下が古代から物を言う。清朝最盛期を築いた乾隆帝の権臣だった和珅は、権勢を失い死を賜った時、国家予算15年分の蓄財があったという。同じ18世紀後半に、汚職の権化のごとくいわれた田沼意次などの比ではない。『ニューヨーク・タイムズ』が、温家宝前首相の一族の不正蓄財が27億ドルに上ると報じたように、現代中国にも、人治に巣食う政治腐敗ははびこり続けている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
村上政俊 1983年7月7日、大阪市生まれ。現在、同志社大学嘱託講師、同大学南シナ海研究センター嘱託研究員、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。東京大学法学部政治コース卒業。2008年4月外務省入省。第三国際情報官室、在中国大使館外交官補(北京大学国際関係学院留学)、在英国大使館外交官補(ロンドン大学LSE留学)勤務で、中国情勢分析や日中韓首脳会議に携わる。12年12月~14年11月衆議院議員。中央大学大学院客員教授を経て現職。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国 』(石平氏との共著、ワック)。
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