
共和党有力議員でありながら大統領に反旗を翻したコーカー氏(左)、フレイク氏(C)AFP=時事
【ワシントン発】 ドナルド・トランプ大統領と与党・共和党のジェフ・フレイク上院議員(アリゾナ州選出)の確執については、以前の拙稿でも取り上げた(「共和党の『反発』を招きかねないトランプ大統領の『フレイク上院議員攻撃』」2017年8月30日)。
フレイク氏が10月24日、米議会上院本会議において行った演説で、「トランプ大統領就任後、共和党は変質してしまい、もはや支持することができない」と述べ、さらに、「トランプ氏の一連の行動は、民主主義にとって危険な存在である」と厳しく批判。現在の任期を全うして改選期を迎える2018年中間選挙には再選のための出馬をしない方針を明らかにし、大統領のホワイトハウスにおける存在そのものが国家に打撃を与えているとの見解を示した。大統領と対決するかたちでフレイク氏が不出馬を決断したことは、トランプ政権と共和党との亀裂の深さを示す展開として、与野党に大きな衝撃を与えている。

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