岩瀬昇のエネルギー通信 (40)

6月「OPEC総会」で世界が注視する「5つのポイント」

執筆者:岩瀬昇 2018年5月28日
昨年11月に協調減産の延長を決めた会議でも並んで会見していた(左がロシアのノヴァク、中央がサウジのファリハ各エネルギー大臣)(C)EPA=時事

 

「100年前の今月、ペトログラードのロシア・バルチック艦隊はボルシェビキ政権に退陣するように呼びかけた。1917年の革命を軍事的に支持した船乗りたちはすでに幻滅し始めていた。今週、再びサンクトペテルブルクと呼ばれているこの街で、ロシアとサウジアラビアの両国エネルギー大臣が、かつて熱烈に支持した戦略行動が同じように行き過ぎだったのかどうか協議した」

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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