岩瀬昇のエネルギー通信
(55)
原油価格「突如暴落」でアメリカ国民は幸せか
7月11日(水)、ドナルド・トランプ大統領のおかげで原油価格が急落した。これでガソリン価格も下がるだろう。アメリカの庶民は幸せになるだろう……。
と思うのは大間違いである。
では、なぜ原油価格は急落したのだろうか。
11日、米国の原油商業在庫が1260万バレル減少した要因もあり、NYMEXのWTI原油の下落率は北海ブレント原油の下落率より小さかった。それでも5%、バレルあたり3.73ドルも下落し、終値70.38ドルだった。ブレント原油は6.9%、5.46ドル下落し、終値73.40ドルだった。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン