「難民問題」で溺死寸前だったメルケル首相の政局「遊泳術」(下)

執筆者:花田吉隆 2018年7月13日
エリア: ヨーロッパ 中東
互いの政治生命を賭けた応酬が繰り広げられた(C)EPA=時事

 

 さて、連立政権がギリギリのところで瓦解を免れた合意とは一体どのようなものか。

 合意の核が「トランジット・センター」を経て最終的に落ち着いた「トランジット手続き」にあることは本稿(上)で触れた。

 その「トランジット手続き」に拠れば、ドイツ・オーストリア国境のロッタルオスト、ヴァルサーベルク、キーファースフェルデンの3カ所で、次のような対応がなされる。

 なお、「手続き」の対象は「EUの第三国で難民申請を行った者」である。ここでは、当初議論されていた「EUの第三国で難民登録を行った者」は対象となっていない。

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執筆者プロフィール
花田吉隆 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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