英大手「資産運用会社」が石油会社に突き付けた「油価長期予測」厳格化の波紋

執筆者:岩瀬昇 2018年8月9日
エリア: 北米 ヨーロッパ
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 将来の石油価格予測ほど難しいものはない。

 石油業界でこれまでの名経営者の1人に上げられる元「BP」社長のジョン・ブラウンは、「神のみぞ知るものだ」と述べた。旧「エクソン」元会長のリー・レイモンドも、「モービル」を吸収合併した直後の長期経営計画策定作業において、新生「エクソンモービル」の企画部門に、「20年前に行った2000年予測と実際の結果」について下問し、石油需要量予測はほぼ正確だったが、技術革新と地政学リスクを見通せず、価格予測は完璧に外れた、との回答を得、爾来長期計画に「価格予測」は織り込まなくなった、とのことだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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