「スルガ銀行」「東芝」に共通する「暴走現場」の末路

執筆者:大西康之 2018年9月21日
カテゴリ: 経済・ビジネス 社会
エリア: アジア
5月15日、シェアハウストラブルについての記者会見で頭を下げるスルガ銀行の米山明広社長(当時、右)ら (C)時事
 

 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開する「スマートデイズ」などに対する杜撰な融資の実態が明らかになった「スルガ銀行」。第三者委員会調査報告書が9月7日に公表された。300ページを超える長い報告書を受け、メディアが大きく報じたのは凄まじいパワハラの実態だったが、本当に怖いのは、エリート行員たちが軽々とルールを破る寒々とした実態だ。その姿は2000億円超の粉飾決算に手を染めた東芝の社員たちとそっくりだ。

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執筆者プロフィール
大西康之(おおにしやすゆき) 経済ジャーナリスト、1965年生まれ。1988年日本経済新聞に入社し、産業部で企業取材を担当。98年、欧州総局(ロンドン)。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立。著書に『GAFAMvs.中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?』(文藝春秋)、『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)、『東芝解体 電機メーカーが消える日』 (講談社現代新書)、『稲盛和夫最後の闘い~JAL再生に賭けた経営者人生』(日本経済新聞社)、『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』(新潮文庫) 、『流山がすごい』(新潮新書)などがある。
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