
まだ髷を結っていた頃の藤原あき。正確な撮影年は不詳。この後、あきは波瀾万丈の人生を送ることになる(自伝『雨だれのうた』(酣燈社)より)
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若くも美しく箱入りで育てられてきた生娘が、三つ指ついて自分の所有物になる。新床の甘露をむさぼり、若鮎のしなりを夫は汗ばんだ骨っぽい手で押さえる。
はじめ新妻はからだ中に力を入れて拒否してきたが、毎晩のように隣りの床から執拗に求めてくる夫に、心とは裏腹、次第に女の身体が反応して行く。
肉体の目を開かれていくあきは、夫に抱かれることに後ろめたさを感じ、その罪悪感から体感したことのないほどの恍惚感に包まれる。

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