「中国市場」雲行き不安で不透明感増す新規「LNGプロジェクト」

執筆者:岩瀬昇 2018年10月4日
三菱商事が参画するカナダのLNGプロジェクト完成予想図(三菱商事HP「プレスルーム」より)

 

 米中貿易戦争がますます激化しているため、米国メキシコ湾岸における新規LNG(液化天然ガス)プロジェクトの立ち上がりが不透明さを増している。今後の新規需要の大半を占める中国市場を当てにできないかもしれないからだ(本欄2018年8月7日「加熱する『米中貿易戦争』終着点への懸念」参照)。

 その虚を突くようにして、「三菱商事」も参画している「カナダLNGプロジェクト」が最終投資決断(FID)をした、と発表された(『日本経済新聞』「三菱商事やシェル、カナダでLNG開発 1.6兆円」2018年10月2日15:39 )。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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