金正恩「2019年新年の辞」(4)「原子力発電」言及の意味

昨年7月、漁郎川水力発電所建設を現地指導する金正恩党委員長(左端)。経済建設の中でも最優先は電力だ[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 一方、「新年の辞」で毎年、最も多くの分量を割いているのは経済問題であり、それは今年も同じだった。

 北朝鮮は昨年4月の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会で「経済建設」と「核開発」を同時に進める「並進路線」を終了し、経済建設に専念すると決定した。この方針を受けて発表された今年の「新年の辞」の枠組みは、今年は「経済建設」と「平和」の並進路線を進めるということであるようだ。平和の基軸は南北対話と米朝交渉だ。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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