岩瀬昇のエネルギー通信 (126)

キプロス「最新最大ガス田」発見でいよいよ懸案「中東和平」

地中海に浮かぶこの美しい島国の沖合で発見された資源も「中東和平」次第

 

 側近中の側近だった元顧問弁護士に「人種差別主義者で、詐欺師で、イカサマ師だ」と米下院で厳しく指弾されたドナルド・トランプ大統領が、ハノイにおける2回目の米朝首脳会談で「非核化合意」に失敗し、帰国の途に着いたころ、娘婿のジャレッド・クシュナー氏はひっそりと中東歴訪を終えていた。

『BBC』2019年2月28日『トランプ氏は「私のうそを望んでいた」 元顧問弁護士が議会証言』

『フィナンシャル・タイムズ』(以下FT)2019年2月28日『Trump and Kim fail to reach nuclear deal』

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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