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廃炉という「非日常の日常」を描く:竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』

執筆者:高井浩章 2019年3月11日
エリア: 日本

 また3月11日が巡ってきた。

 東日本大震災から8年。日々の報道が減るなか、まだら模様の被災地の復興と、一筋縄ではいかない福島第1原子力発電所の廃炉の歩みについて、定点観測的に大量の情報があふれる時期だ。

 前者と後者は、「放射能汚染」という補助線でつながっている。厄介なのは、このテーマにはデマや、反原発運動のプロパガンダといった情報のノイズが大量に入り込むのが常なことだ。大量のノイズには、風評被害や誤解といった直接的な弊害だけでなく、事実をふるい分ける作業の負担の重さが、人々を無関心へと押しやってしまうという間接的な害悪がある。

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執筆者プロフィール
高井浩章 1972年生まれ。経済記者・デスクとして20年超の経験があり、金融市場や国際ニュースなどお堅い分野が専門だが、実は自宅の本棚14本の約半分をマンガが占める。インプレス・ミシマ社の共同レーベル「しごとのわ」から出した経済青春小説『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』がヒット中。 noteの連載はこちら→https://note.mu/hirotakai ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/hiro_takai
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