「キャッシュレス化」実験で「楽天」が狙う「ビッグデータ」獲得

執筆者:大西康之 2019年3月22日
エリア: アジア
ノエスタで実験的に行われたオールキャッシュレス化。ポップコーンにもコーラにも現金は使えません!(筆者撮影、以下同)

 

 J1開幕から1カ月、注目を集める「ヴィッセル神戸」。元スペイン代表のアンドレス・イニエスタとダビド・ビジャ、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキの「ビッグ3」を擁し、開幕4試合を経て首位と3ポイント差の6位と好位置につけている。

 そうしたスター軍団の陰に隠れて目立たないが、実はヴィッセルのホーム「ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)」では壮大な社会実験が進んでいる。スタジアム内の売店で現金を使えなくする「キャッシュレス化」だ。

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執筆者プロフィール
大西康之(おおにしやすゆき) 経済ジャーナリスト、1965年生まれ。1988年日本経済新聞に入社し、産業部で企業取材を担当。98年、欧州総局(ロンドン)。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立。著書に『GAFAMvs.中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?』(文藝春秋)、『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)、『東芝解体 電機メーカーが消える日』 (講談社現代新書)、『稲盛和夫最後の闘い~JAL再生に賭けた経営者人生』(日本経済新聞社)、『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』(新潮文庫) 、『流山がすごい』(新潮新書)などがある。
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