岩瀬昇のエネルギー通信 (133)

OPEC総会「4月開催」がキャンセルされたワケ

 

『日本経済新聞』(以下、日経)が報じているように、「OPEC(石油輸出国機構)」とロシアを中核とする非OPEC産油国(両者をまとめて「OPEC+」)は3月18日(月)、アゼルバイジャンの首都バクーで「共同閣僚級監視委員会(JMMC=Joint Ministerial Monitoring Committee)」を開催し、現行の120万BD(バレル/日量)減産を6月末まで継続することで合意した。

『日経』の記事は『主要産油国、6月まで減産協議の継続を確認』というタイトルとなっており、さらに4月開催予定だった次の「OPEC」総会と「OPEC+」全体会合の見送りを決定、その結果、原油市場は堅調に推移した、と報じている(2019年3月18日22:45掲載)。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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