
若き日の藤原義江。撮影年不詳だが、撮影者は第2次世界大戦時、米日系人収容所で隠し持っていたレンズでカメラを作り、密かに収容所で暮らす日系人を撮影していたことで知られる写真家の宮武東洋(下関市「藤原義江記念館」提供、以下同)
義江がニューヨークの「ホテルアンバサダー」に宿泊して2日が経った日曜日。
『ニューヨーク・タイムズ』の『日曜特別版』に、義江の特集記事が出ていた。
ボルサリーノの帽子をかぶり横を向いた義江が、船のデッキに立っている写真だ。写真の下のタイトルには「ルドルフ・ヴァレンティノ日本版」と書いてある。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン
