[ジャカルタ発]「インドネシアはポストBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の最有力候補だ」。来年夏の大統領選を控え、元インドネシア商工会議所会頭のアブリザル・バクリ国民福祉担当調整相(六一)が存在感を高めている。 一九九八年のスハルト政権崩壊で経済が停滞、ASEAN(東南アジア諸国連合)の盟主の座から滑り落ちたインドネシア。しかしバクリ氏は、石油、天然ガス、石炭などの豊富な天然資源、そして二億三千万人(世界第四位)の巨大市場をテコに、中国、インドに次ぐアジアの新興経済大国にのし上がれるとしきりに主張している。

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