徳仁親王が即位された。テレビのニュースは、皇室をめぐる話題で持ちきりだ。古代史にかかわる者として、当然のことだが、このところ「天皇とは何か」ばかり考えている。
なぜ天皇は長くこの国に君臨したのか。こののち、天皇は続いていくのか。国民は、天皇を守っていけるのか……。
こののち、もし世界中の「王様」がいなくなったとき、「日本はいまだに天皇を推戴しているのか」と、問い詰められるだろう。「なんと、前近代的な」と、批難されるに決まっている。そのとき、日本人は、なんと答えるのだろう。
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