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自著『雨だれのうた』(昭和22=1947=年刊より。撮影年不詳だが、義江と結婚できた幸せの頂にいたころ)
昭和7(1932)年7月17日の『朝日新聞』夕刊に、その24年ぶりの親子再会の記事は載る。
赤坂区青山南町5の33の藤原邸に母・菊がやってきて対面を果たしたと、着物姿でくつろぐ義江の写真と、テーブルを挟み同じく着物姿で小さな髷をゆった菊の笑顔が写されている。赤坂区青山南町の家はあきが宮下と離婚後、1人で住んでいた家だ。
記事によると「母堂は『私の顔に見覚えがありますか』と言ったきりうつむき涙を流し、われらのテナーは、ああ見覚えがありますと言って涙を流した」とある。
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