【短期集中連載】どうなる「米朝中」関係(4)苛立つ「金正恩」と選挙意識の「トランプ」

執筆者:平井久志 2019年7月2日
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板門店での金正恩党委員長、トランプ米大統領、文在寅韓国大統領(左から)[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 しかし、今回の板門店会談をドナルド・トランプ米大統領はなぜ提案し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長はこれを受け入れ、さらにこれまで消極的だった実務協議の再開に応じたのだろうか。まず、北朝鮮側の事情を見てみよう。

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 ハノイ会談の決裂は金党委員長にとっても生涯で最大の挫折であったとみられる。ハノイでの首脳会談で経済制裁解除を勝ち取って帰国しようとしたが、ハノイでトランプ大統領から突き付けられたのは、北朝鮮が全面武装解除する「リビア方式」の要求だった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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