「ヤフーVS.アスクル」が問う「資本市場の信頼性」と「少数株主利益」

執筆者:磯山友幸 2019年7月19日
エリア: 日本
会見でヤフーに対して疑義を呈したアスクルの岩田社長(C)時事

 

 東証1部上場のオフィス用品通販大手「アスクル」と、同社の発行済み株式の45.13%を握る筆頭株主の「ヤフー」との間で経営権を巡る騒動が勃発した。ヤフーは8月2日に開くアスクルの株主総会で、岩田彰一郎社長の再任議案に反対することを突如表明。これに対してアスクルはヤフーとの提携解消を申し入れた。

 株式の11.63%を持つ事務用品大手「プラス」もヤフーに同調することを発表しており、6割近い株式を握る大株主が社長退陣で一致した格好だ。資本の論理でいけば、総会でアスクル側に勝機はなく、岩田社長は一見「詰んだ」ように見える。だが、話はそう単純ではないようだ。

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執筆者プロフィール
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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