岩瀬昇のエネルギー通信 (168)

「パリ協定」でも増加続ける「CO2排出量」あと10年で45%減できるのか

執筆者:岩瀬昇 2019年8月6日
タグ: 国連 ロシア
資源エネルギー庁発行『エネルギー白書』平成24年版より

 

 英大手石油会社「BP」が2月14日に発表した「エネルギー長期予測2019年版(BP Energy Outlook 2019 edition)」の中で簡潔に述べているように、現在のエネルギー業界が、いや、全人類が抱えている最大の課題は、「More Energy , Less Carbon」の同時達成である。

「より多くのエネルギーを供給し、同時にCO2排出量を減少する」ことが最重要課題なのだ。

 人類は、より良い明日を実現するために、毎日努力を積み重ねている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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