岩瀬昇のエネルギー通信 (186)

またも「制裁適用免除延長」迷走する米国の対ベネズエラ政策

執筆者:岩瀬昇 2019年10月24日
実は余裕?のマドゥロ大統領(C)AFP=時事
 

 トランプ政権はシリア政策を巡り「右往左往」しているようだが、ベネズエラについてもどうしていいのか分からないでいるようだ。

 今年初めにフアン・グアイド国会議長を「暫定」大統領と認知し、ニコラス・マドゥロ大統領を退出させようと種々手を打ってきたが、4月の「クーデター」未遂により馬脚をあらわしたと言えるだろう。

 イランでも目指していた「レジーム・チェンジ」が実現できず、では次に何をすればいいのか、と悩んでいるのではないだろうか。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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