サウジ開催「砂漠のダボス会議」で「アラムコIPO」動くのか

執筆者:岩瀬昇 2019年10月29日
昨年の「FII」にて。多数のドタキャンが出たが、それでも世界からVIPが集まった。中央でご満悦なのがMBS皇太子(C)AFP=時事
 

 MBSは「裸の王様」なのか?

 これが、筆者が後に紹介する『フィナンシャル・タイムズ』(FT)記事を読んだときの最初の感想だった。

 MBSとして知られるサウジアラビア(以下、サウジ)の皇太子、ムハンマド・ビン・サルマーン王子は、同国の経済体制を脱石油化するために「ビジョン2030」を推進している。その中核が「サウジアラムコ」(以下、アラムコ)のIPOだ。だが、MBSは依然として「2兆ドル」の企業価値に拘っている、という。その原因は、「アラムコ」幹部も、IPO作業を手伝っている欧米の超一流銀行家たちも、誰もその非現実性を指摘しないからだ、と『FT』記事の中で紹介されているのだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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