英『エコノミスト』が指摘する「サウジアラムコ」IPO「問題点」のすべて

執筆者:岩瀬昇 2019年11月3日
攻撃を受けて黒煙を上げる「サウジアラムコ」の石油施設(C)AFP=時事
 

 昨年10月の「ハーショクジー(カショギ)事件」を受けて、今年も『CNN』『ブルームバーグ』『ニューヨーク・タイムス』『フィナンシャル・タイムズ』(FT)など、多くの欧米主要メディアが取材ボイコットをしているため、「砂漠のダボス会議」とも称される「未来投資イニシアチブ」(FII)の動向は良く見えてこない。主催者およびサウジを始めとする中東の一部メデイアが報じているだけのようだ。

 主催者側の発表では、参加者は昨年のほぼ2倍の6000人、会議中にサウジアラビア(以下、サウジ)は24件、総額200億ドル以上の投資契約に調印した、としているが、果たして海外の金融筋は、サウジを投資するに相応しい国と評価し直したのだろうか?

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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