饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (256)

「伝統工芸品」を日常使い「Kōgei Dining」という新提案

執筆者:西川恵 2019年11月28日
タグ: 日本
エリア: アジア
食後の小山薫堂氏との対談で、「漆椀ちょもらんま」を手に説明する重要無形文化財「蒔絵(まきえ)」保持者(人間国宝)の室瀬和美氏(左)(筆者提供、以下同)

 

 「Kōgei Dining(工芸ダイニング)―ニッポンのわざをあじわう」と銘打った食事会が、文化庁などの主催で11月6日、明治神宮の一隅で開かれた。料理と伝統工芸のコラボレーション企画で、「文化の活用」についての新しい試みだった。

 戦後の日本の文化行政は保護一辺倒だったが、21世紀に入ると「文化の活用にもっと力を入れるべきだ」との声が高まった。文化芸術資源を観光や他産業に活用することで大きな経済効果が期待でき、地方創生のテコにもなるとの考えからで、例えば東京・迎賓館赤坂離宮の一般公開(2016年4月~)もその流れの一環だった。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行。
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