香港から「資金流出」日本は自由で魅力ある「金融市場」にせよ

執筆者:磯山友幸 2019年11月28日
タグ: 香港 日本
エリア: ヨーロッパ アジア
金融機関が集中する香港のセントラル地区

 

 政府への抗議行動が収まらない香港では、11月24日に区議選が行われ、18区議会合計452議席のうち、8割を超す388議席を政府に批判的な民主派が獲得した。政府への抗議デモに香港市民が支持を与えた格好で、民主派と香港政府の対立は長期化が避けられない見通しとなった。

 週末を中心に続けられてきた抗議活動に対して政府が今後どんな対応を取るのか、予断を許さない。政府が強硬姿勢を崩さない場合、さらにデモが過激化し、香港社会が大きく揺れることになりかねないからだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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