
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』(ダヴィッド社、1956年)より)
資生堂美容部長として日々充実した仕事をこなすあきに、友人が『婦人公論』を持ってきた。
「少し前のものなんだけど、あなたたち夫婦のことが書かれてあったから。今のあなただったら冷静に読むことができると思って」
と渡してくれた『婦人公論』には「愛情と芸術の谷間〜藤原義江・あき夫妻の危機 立山真二」という特集が6ページにもわたり書かれていた。義江のアメリカ公演の失敗と砂原美智子との恋愛。最後にはあきに対してのメッセージで、

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