「ウクライナ疑惑」に絡むロシアの陰謀:「弾劾訴追状」に明記されていた奇妙な謀略情報

執筆者:春名幹男 2019年12月24日
エリア: 北米 ヨーロッパ
弾劾訴追は史上3人目という不名誉を負うことになったが…… (C)AFP=時事

 

 12月18日のドナルド・トランプ米大統領に対する米下院の弾劾訴追。その訴追状の中に、重要なインテリジェンスの問題が明記されていた。日本の大手メディアはこれを無視しているので、あらためて追及した。

 弾劾の第1項目「権力濫用」では、「(1)(トランプ)大統領がウクライナ政府に対して、捜査を発表するよう要請した」のは、「(A)ジョセフ・バイデン前副大統領」のこと、そして(B)だと明記している。

カテゴリ: 政治 IT・メディア 社会
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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