「トランプ化」が益々浸透する「共和党」

執筆者:足立正彦 2019年12月25日
エリア: 北米
「次はお前だ!」と攻撃されることを共和党議員は恐れている(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 筆者がワシントンに勤務していてトランプ政権下の米国政治の大きな変貌という観点から最も鮮烈な印象を受けるのが、共和党の変化である。

 具体的には、ドナルド・トランプ大統領が2017年1月に就任してから約3年が経過しようとしている中、トランプ大統領の影響力が益々増大している共和党の姿である。

 合計17名の候補者が出馬していた2016年共和党大統領候補指名獲得争い当時、当初、トランプ氏が「泡沫候補」の1人としてしか見做されていなかった事実を振り返ると、共和党の変化を認識せざるを得ない。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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