饗宴外交の舞台裏 (257)

沈黙保つ「メラニア米大統領夫人」の「内助の功」と「夫との距離感」

執筆者:西川恵 2020年1月6日
エリア: 北米
クリスマス・イヴ・ディナーを家族と過ごすために、フロリダ州パームビーチにある高級別荘に到着したトランプ大統領とメラニア夫人。ドレスの着こなしもスタイルも、さすが元モデル
(C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領のメラニア夫人(49)は異色のファーストレディーだ。元モデルで、旧ユーゴスラビア出身。人前で話すことが苦手で、目立つことを好まない。しかしその内助で、大統領は頭が上がらないようなのだ。

メディアの目は夫人に

 米『タイム』誌は2019年12月11日、恒例の「今年の人」(パーソン・オブ・ザ・イヤー)に、気候変動対策を訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)を選んだ。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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