「TVで盗聴」「車を操作」暴露されたCIA「サイバー・スパイ攻撃」

執筆者:山田敏弘 2020年2月21日
タグ: アメリカ CIA
エリア: 北米
「Vault 7」のページ(ウィキリークスより)
 

 アメリカ・ニューヨーク州の連邦裁判所で2020年2月4日、興味深い裁判が始まった。CIA(米中央情報局)の歴史上、最大規模の機密情報リーク事件の公判である。

 被告である元CIAのジョシュア・シュルテは、CIAがスパイ工作に使用するサイバー攻撃用のプログラムを製作する任務に従事していた。その立場で大量の書類を不正に獲得。後に内部告発サイト「ウィキリークス」に提供して、世界に公開したとされる。

 検察側は、シュルテがこれほどの機密情報をウィキリークスで暴露することは「壊滅的」であり、「米政府に対する情報戦争である」とも指摘している。

カテゴリ: IT・メディア 社会
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
山田敏弘(やまだとしひろ) 国際情勢アナリスト、国際ジャーナリスト、日本大学客員研究員。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版、MIT(マサチューセッツ工科大学)フルブライトフェローを経てフリーに。著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『CIAスパイ養成官』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)、『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)。公式YouTube「山田敏弘 SPYチャンネル」 (https://www.youtube.com/channel/UCVITNlkbLneMV-C9FxzMmEA)も更新中
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top