「新型コロナ」で米韓演習「事実上中止」も米朝交渉再開見えず

執筆者:平井久志 2020年2月28日
エリア: アジア 北米
米韓合同軍事演習の延期について記者会見する米韓連合軍司令部の報道官ら(韓国・ソウル)(C)EPA=時事

 

「新型コロナウイルス」という「妖怪」は、東アジアの安保状況にも影響を与え始めた。

 米韓両軍当局は2月27日、韓国国防部で共同会見し、新型コロナウイルス感染防止のため、3月から開始予定だった米韓合同軍事演習を別途明らかにするまで延期する、と発表した。事実上の中止とみられている。

 米韓両軍は、

「韓国政府が新型コロナウイルスの危機の段階を『深刻』に引き上げたことで、既に計画していた米韓合同司令部の上半期の連合指揮所訓練を別の発表があるまで延期することにした」

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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