価格戦争「サウジvs.ロシア」本当の敵は「米シェール」という「仕組み」と「背景」

執筆者:岩瀬昇 2020年3月11日
エリア: アジア 中東 北米
この3者3国のつばぜり合いで「価格戦争」は激化するのか?(C)AFP=時事
 

 3月8日(日)の電子取引で、米国の指標原油であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油は一時30ドルを付けた。前日比4.62ドル下げた3月6日(金)の終値41.28ドルから、さらに10ドル以上の強烈な値下がりである。

 サウジアラビア(サウジ)が増産を目指して4月積みの原油価格を数ドル引き下げたことを「価格戦争」の始まりと見るトレーダーたちが多かったのだ。

 1986年の「逆オイルショック」以降、原油価格は市場価格を反映する仕組みになっている。価格は市場が決めている、と言われる所以である。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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