「供給過剰」で勃発している原油「貯蔵タンク」「タンカー」争奪戦

執筆者:岩瀬昇 2020年3月20日
エリア: アジア 中東 北米
数にも限りがあるためいずれ空きがなくなり、油価はさらに下がるというが(写真はイメージです)
 

 その昔、「アパルトヘイト」政策を採っていた南アフリカ共和国(南ア)は、国連からの制裁を受けており「OPEC」(石油輸出国機構)からも「輸出禁止先」とされていた。「OPEC」は、パレスチナの地に建国した「イスラエル」も「輸出禁止先」としていた。いわゆる「アラブボイコット」条項である。

 最近、LNG(液化天然ガス)長期契約に含まれていることで話題に上ることもある「仕向け地条項」(destination clause)というものが、「OPEC」加盟国産の原油売買契約には含まれていた。長期契約は当然として、スポット契約でも同じだった。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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