灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(94)

執筆者:佐野美和 2020年3月29日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』=ダヴィッド社、1956年=より)

「あきちゃん、選挙に出てくれるのだったら『私の秘密』は降りなければならないよ」

「相談にのってくれている高橋圭三さんに聞いたわ。公職選挙法とやらで出馬となったらもう出演はだめみたいね」

 いとこで経済企画庁長官の藤山愛一郎からの参議院選出馬に関して、あきがどうしても譲れなかったのが、NHKテレビにレギュラー出演している『私の秘密』の降板だった。

番組出演はもはやあきの人生となっているし、視聴者にとってもあきの出演は生活の一部になっている。

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執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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