
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』=ダヴィッド社、1956年=より)
あきは今まで感じたことのないような不安でいっぱいだった。番組を降板し、結党7年になる自由民主党から参議院選の追加公認者として正式発表された。
選挙戦を前にして、これからどんな困難がふりかかってくるかと思うだけで身体がぎゅっと緊張する。
頭に浮かぶのはテレビで見た国会中継の男たちが大声で喧々囂々と議論する様だ。この中に自分も入っていかなければならないと思うと、この期に及んで自分は本当に政治などできるのかと恐ろしくなる。

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