岩瀬昇のエネルギー通信 (258)

「マンデー大暴落」の「原理」を解説する

21日の朝夕刊各紙とも大々的に報じていたが、果たしてどこまで「原理」を理解しているのやら
 

 今朝(4月21日)起きて、最初に頭に浮かんだのは「Squeeze(絞られる)」という単語だった。

 NYMEX(New York Mercantile)のWTI原油先物で期近の5月受け渡しが大暴落し、終値が「マイナス37.63ドル/バレル」だったからだ。何と前日比55.90ドルの値下がりである。

 つまり、売主がお金を払って引き取って貰う、という市場になっているということだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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