岩瀬昇のエネルギー通信 (277)

「気候変動問題対応」スーパーメジャー「米欧対照的」と「日本の無関心」

地球規模の問題なのになぜこうも対応の「温度差」が違うのか(写真はイメージです)
 

 石油市場は「最悪の事態は免れそうだ」との認識で一致してきたようだ。

「IEA」(国際エネルギー機関)は5月14日に発表した『石油市場報告2020年5月号(Oil Market Report May 2020)』(IEA月報2020年5月号)の中で、「IEA」事務局長が「Black April」と呼んだ「マイナス価格」が出来した4月の「暗いムードはピークを越えた」と報じている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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