「トランプ再選」に向けた「早急な経済活動再開」の「死角」

執筆者:足立正彦 2020年5月18日
エリア: 北米
ファウチ博士は早期の経済活動再開に警鐘を鳴らすも、大統領は「受け入れられない」(C)AFP=時事
 

 米国内での新型コロナウイルス感染者数は約140万人に達し、死者数も8万6000人に迫り、いずれも世界最多で引き続き深刻な状況が続いている(5月15日時点)。

 筆者が4月中旬に帰国する1カ月前の3月中旬、ワシントンDC、メリーランド州、バージニア州の首都圏の新型コロナ感染者数は100人程度だったが、それが2カ月余りで7万人超に達しており、新型コロナの感染拡大のスピードには驚かされるばかりである。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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