「人手不足」と外国人 (50)

「コロナ禍」の陰で「日本語学校」悪質極まる「人権侵害」の闇を追う(中)

執筆者:出井康博 2020年5月20日
タグ: 日本
エリア: アジア
栃木県宇都宮市の「セントメリー日本語学院」。同じ建物に「留学生寮」もある(筆者撮影、以下同)
 

 栃木県宇都宮市にある日本語学校「セントメリー日本語学院」(以下、セントメリー)――。

 この学校では、留学生が専門学校や大学へ進学する際に必要な証明書を発行せず、卒業生に系列校の「セントメリー外語専門学校」(SIS)への進学を強要している疑いがある。

 セントメリーが2019年10月、翌年3月に卒業を控える留学生に対し、突然「卒業試験」なるものを実施した。日本語学校を修了しても学位は得られず、試験など必要ないというのにだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス 社会
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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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